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2006年7月18日 (火)

自伝 初めてのインドネシア(3)By 南果

◆一年後の1963年、Palopo駐在員に成る為

再度ジャカルタへ、但しパロポ駐在以前の仕事と

してマカッサル,港での荷受の仕事が先行します。

◆ジャカルタ宿舎での朝は以前の如く、毎日

前の家の子供達(Anak2)がやって来る。毎日

会話を試みるが本に書いてあるようにスムーズ

には通じない。相手が言って居る事が全く解ら

ない、と言うよりは言葉として聞き取れない。

子供達の年長者10歳の少女は私に何とか

インドネシア語を教えようとSatu, Dua,Tiga (1,2,3)

から始める。

◆食事が済んで事務所(Kantor)へ出勤、車で

Sudirman通りを走り、Thamurin通りのロータリーを

経由する時、全体の車(車=Mobil、乗用車=Sedan,

トラック=Truk,,バス=Bis,バイク=Sepeda Motor:、

Sepedaは自転車、即ちモータ付き自転車) が

ややスピードを落とす。

◆同乗の先輩は向こう側を走っている女性だけの

車を見ては手を振る。挨拶として何の意図も無く

手を振るのです。当然相手は毎日変わるのですが、

必ず手を振り返して呉れるとの事。

◆翌日から私も手を振って見ました。矢張り相手は

必ず手を振り返します。

我々と中国人の違いはネクタイ(Dasi)をしている

事だけ、新しく来たお客さん(Tamu)だからと思って

下さっていたのか?

◆当時のジャパン・クラブで聞いたところ、日本人

(Orang Jepang)の滞在者は全インドネシアで

800人だとの返事でした。

◆不思議に思いながらも楽しい瞬間の毎朝です。

◆事務所のあるKota〈町の意だが、ジャカルタでは

中国人街を指す〉へは大統領官邸脇のHarmoni

から混雑の激しいGaja Mada通りを経てGlodokに

入りKali Besarの問屋街へ、当時この辺りは

ビジネスの中心地で、東京銀行他商社も点在していた。

◆事務所では私の仕事は無く、もっぱら毎日

副社長の助言を聞き,インドネシア語の教本を読み

返すのみ。早くマカッサルへ行き、日本人に恥を

見られる環境の外で言葉を覚えたいと思っていました。

◆そして1週間が経ち、一人でマカッサルへ発つ時は

大変嬉しい思いでした。

◆Hasanudin 空港には副社長が用意してくれていた

事務員Pernomo氏と運転手が迎えて呉れました。

◆Pernomoは副社長が兵隊時代の部下だった

30台後半のAmbon人(Seram島に居る種族)。

アンボン人には気の荒い兵士が多く、戦争中は

彼等の盟主オランダ軍に入り、日本軍とは敵対

関係に有ったのですが、どの様な理由か副社長の

元部下だったと言う。 戦時中の彼はどの様な

兵士だったのか?

◆戦後の彼は大人しいパパさん然とした男で、

奥さんも子供達も全員カール頭の、クリクリ目。

運転手はジョニーと言う40台の男、身長160cm

程ですが腕、胸はかなりの筋肉質。聞くと昔

ボクシング(Tinju)をやっていて、今も毎日

トレーニング(Latih)はしている由、心強い仲間です。

◆契約ずみの宿舎へ行きました。宿舎は海岸の

Losari道り、Santa Maria 病院隣のPasanggrahan

(ホテル、宿舎の意、)。此処は元来ホテルとして

使われていたましたが、日本軍統治下で高級官吏

の住居と成った由。

◆部屋の大きさは4x5m程の広さ、家族持ちは

2部屋連続の住まい、平屋で長屋風にコの字型の

建物、海岸を見渡せる前面の庭は広く眺望万点。

私も住居用と事務所用で2部屋を使いました。

朝夕ボーイは狭い台所で食事を作り、夕餉が

終わると私のインドネシア語の教師と成る。

◆彼は当時16歳、風葬で有名になり、観光地と

成ったトラジャの男。

トラジャ族の人達はインドネシア語の発音が

スタンダードと違いEはEとUの中間音でなく、

Eそのものである事を後日ジョニーから知らされました。

◆それでもボーイとの勉強は毎日続きます。

彼の名は忘れていますが、出鱈目の名に置き

換えられません。地方地方で名前に特色がある

からです。

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